男子京都部

京都大愛好家一年生に向けた京都”駆け巡り”指南ブログ 

紅葉シーズン、修学院離宮を訪れるべし

紅葉シーズン色んな場所へ紅葉を見に行ったが、その中で一二を争うほど良かったところを紹介したい。

叡山電鉄修学院駅から徒歩30分、少し坂を登ったところにある修学院離宮だ。

修学院離宮は17世紀中頃、後水尾上皇によって造営されたもの。

この修学院離宮と同じ役割を果たしていた離宮が岩倉にある。そう、円通寺だ。しかしそこは少し高台にあり、水の弁が良くない立地にある。そこで元々幡枝離宮と呼ばれていたこの建物がお寺へと改められ、円通寺となったという経緯だ。この円通寺比叡山ファンの僕にとっては特に好きなお寺だ。なぜなら、幡枝離宮を設けた後水尾上皇が直々に京都を歩いて周り、比叡山を一番綺麗に見える場所を探し求め、比叡山を借景として作られた借景庭園を含んでいるからだ。それだけ絶景の借景庭園となっている。ぜひ行ってみて欲しい。

 

さて、ここで幡枝離宮から移されたのが比叡山麓の地にある修学院離宮。上記のエピソードから分かるように、後水尾上皇は庭園などにも造詣が深いと言われていたそうだ。

そんな後水尾上皇によって考えられた広大な離宮、夢がありますよね〜〜

 

てなわけで、紅葉シーズンに行ってみました。

基本は予約制ですが、当日券もあるにはあります。しかし朝早くに行かないと取れないので地元民じゃない人はオススメはできません。僕は家が近いので当日券を手に入れましたが手に入らなかったおばあちゃんたちが嘆いていてかわいそうでした。

 

さて、二十人ぐらいのグループで回ったのですが、宮内庁管轄ということで全員まとまって解説を聴きながら進みます。

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離宮・客殿

楽只軒の隣にある客殿。

天下の三大名棚の一つの「霞棚」や、円山応挙によって鯉の網が書かれた杉戸などがある。鯉の筆者は住吉具慶だそう。

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離宮・隣雲亭から臨む浴龍池

もう写真では伝わらないほどの絶景。この地を見つけ出して離宮を設けた後水尾上皇は天才。市街地も眺められ、北に続く山々も眺められ、すぐ下には立派な池がある。京都を眺める上で一番贅沢な立地かもしれない。

 

下から3枚目の写真の開いた窓のうち右側の方だけ床が少し上がって窓の下に一枚板で肘掛のようなスペースがあるんだけど、「お肘寄せ」と言うらしい。ここに肘を掛けながら、和菓子を食べながら、暖かいお茶を飲みながら、秋の京都を見ていたのかもしれない。

 

贅沢の極みっっっっ

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浴龍池

紅葉がめっちゃ綺麗だけど事前予約制ということもあって雑誌などにはまず取り上げられてないと思う。けど京都屈指の紅葉の名所だと僕は思う。行ってみて欲しい。