美山までサイクリングすべし
美山かやぶきの里までのサイクリングについて書きまーす
今回も勿論ママチャリサイクリング。いいチャリなくてもここまで来れるよ
大学二回生の秋、色んなところまでサイクリングしたけどこの回が距離としては一番長かったな。合計115km。坂道もなかなかのきつさだった。
なんでこのサイクリングを推すかというと、ママチャリでもここまでこれるんだって思えるようになるから。ちょっとバスの少ない山の方で行きたいとこある時に、往復100kmでも「なら行けるか」って思えるようになる。良くも悪くも(?)リミッターが外れるのが良いところ。
ルート
周山、美山、広河原、花背を全部通るという贅沢コース。この四つ知ってたら京都市がより広く見えるようになって結構楽しめると思う。
花背、広河原は出町柳から京都バスも通っているが片道1100円かかる。鞍馬寺のさらに奥を行くんだけど急坂で細道で山道という酷道なのでバスはクラクション代わりに大音量で曲を流しながら運転する。流す曲は決まっていて、広河原行きはグリーンスリーブス、出町柳行きはアニーローリーだ。夕方、自転車を漕いでこの辺りを走っているとこの曲を流して通るバスと行き違うことがあるが、なんかゾッとする。音楽流して山の奥深くに入っていくバスって怖いやん....動いてはいても車掌席に誰もいないんじゃないかとか、中の客はみんな神隠しにあった子供達なんじゃないかとか。。アニメの「迷家ーマヨイガー」を思い出す。
天気に恵まれて全体的に気持ちのいいサイクリングだった。昼ごはんは周山にあるオープンテラスの開放的なレストランで食事!美味い!
食後しばらく進むと美山かやぶきの里に到着。
これは広河原にあった堰源小中学校の廃校舎とその近くにあった廃墟。今日イチテンション上がった。
これもちょっとテンション上がった
超山奥にあるこんな寒いとこでこんな丸太造りのお粗末な寮とか絶対寒かっただろうな、けどこんな隔離された環境絶対楽しいだろうな、とか考えてた。
男子校であって欲しい、野郎だけの青春がここにあって欲しい。
しらない道をチャリ漕ぐのはワクワクして楽しい。
これは花背と広河原の松上げで使う松明。
松上げというのは京都~丹波~若狭(若狭街道)にかけてお盆の時期(概ね8月24日の地蔵盆)に行われる火祭りのこと。きっと大迫力だからいつか見てみたいんだよな。
一応実際の動画を。
写真では伝わらないと思う。
山道を100km漕いで漕いで、最後の峠を登り切って見えてきたのがこの景色。
山に囲まれた街からオレンジ色の光を漏らす京都は宝石箱みたいだ。これぞ現代の山城国。
これだからサイクリングはやめられない。
僕は脳裏から消えようのない絶景を幾つ見てきただろうか、分かんないけどこういう景色を見てると自分の人生までもが誇らしくなっちゃうんだよな。
「映え」スポットに行って見る景色とはわけが違うわけで。
自分の足で辿り着いた場所だから
宣伝された「映え」にしか集えない人間になりたくない。
もっと遠くに行こう